「随筆」私の「表現欲」は減少している
近年、私の「表現欲」は減少しています。WeChatのモーメンツでは、2020年は12件の投稿がありましたが、2021年と2022年はそれぞれ6件、2023年はやや増えて10件でした。ブログでは、2020年に30本以上のプログラミングノートやアルゴリズム記事を発表し、千人近いフォロワーを集めました。2021年にはモデルアルゴリズムに関する記事を十数本公開しましたが、2022年と2023年は更新がありません。
知識や経験が増えるにつれ、自分の表現欲が弱まっていることに気づきました。自分が傍観者のように感じ、周囲の出来事に本気で没頭できなくなっています。かつて興奮したことも、今では日常の一部になったようです。この淡白な感覚に戸惑いを覚えますが、決して人生への情熱を失ったわけではありません。達成感による高揚もまだありますが、その持続時間は短くなりました。この心理的変化の本質について考えるようになりました。
コンテンツの質への不安
過去に集めた見解は、数年後には時代遅れに感じることが多く、自分のコンテンツもそうなるのではと心配しています。そのため、基礎理論や技術的な内容を書く傾向がありますが、実際には「表現」よりも「収集」に偏っています。博識に見せたい一方で、自分の知識や経験が限られていると感じ、深く掘り下げるのが難しいです。実践経験は豊富でも、それらは特定の条件や環境にしか当てはまらないことが多いです。
ノートの共有やチュートリアル執筆には不安があります。一方で、過去に公開したノートを振り返ると、内容が浅く質も高くないと感じ、公式ドキュメントを直接読む方が有益だと思うこともあります。もう一方で、チュートリアルの技術的深さが足りないとも感じます。それでも、公開前には慎重にチェックし、多くの資料を調べて内容を充実させようと努力しています。この「表面的な網羅性」へのこだわりが、逆に深い議論を妨げています。技術の専門家の記事を読むと、具体的な小さな問題に対して多様な解決策を示し、異なる技術の長所短所を詳細に分析したり、独自の視点で深く鋭い見解を述べたりして、読者に新たな科学的理解や示唆を与えています。しかし私は既存の内容から抜け出せず、読者に「たくさん書いてあるけど、結局これだけ?」と思われたくありません。
また、「一貫性」へのこだわりも負担になっています。すべての文章に一定のパターンを持たせ、明確な段落やタイトルを設け、内容を整理し、重要な情報をマークし、参考文献を示すことで読者に分かりやすくしたいと考えています。しかし、このやり方がかえって負担となり、「本当にこういう書き方がしたいのか?誰のために書いているのか?」と自問するようになりました。自由に書きたい気持ちはあるものの、何かしらの制約を感じて思い切って書けません。これがここ2年ほど自分の書いたものを公開しなくなった理由かもしれません。
「理解されない」ことへの恐れ
前述の要因に加え、自分の意見が「理解されない」ことをよく心配します。多くを読み、考えてきましたが、自分の関心点は周囲の人としばしば異なります。それでも自分から発信するより、読書を通じて共感を得る方を選びがちです。これらの考えを共有したいと思うこともありますが、自分の知識が十分かどうか分からず、十分に合理的に表現できる自信がありません。こうした感覚が徐々に表現欲を失わせていきました。
絶え間ない表現や共有は、実は自分と似た魂を持つ人を見つけるための「選別プロセス」です。もし表現や共有をやめてしまうと、それは絶望して出会いを諦めたか、あるいはすでに心の拠り所を見つけたかのどちらかです。私の場合、まだそうした人に出会えたとは思っていません。
シェアする気持ちの欠如
私は徐々に「シェアする心」を失ってきました。雁栖湖のある夕暮れ、夕日の景色に心を奪われました。写真は撮ったものの、それをモーメンツやグループ、誰かに送ろうとは思いませんでした。これは高校や大学に入ったばかりの頃の自分とは対照的で、戸惑いを感じます。


パーソナリティ特性
以前から性格タイプの話をよく耳にし、自分をI型(内向型)やE型(外向型)に分類する人がいます。そこで私もある日、自分の性格をテストしてみたところ、「INTP-A/論理学者型」と診断されました。
INTP-Aの「A」はAssertive(自己主張型)を意味します。このサフィックスは、比較的安定し自信があり、自発的な態度を示します。これはINTP-T(Turbulent、不安定型)とは対照的です。INTP-Aタイプは、困難やプレッシャーに直面しても冷静かつ自信を持って対応する傾向があります。自分の能力や意思決定プロセスに高い自信を持ち、外部からの評価にあまり左右されません。この性格タイプは分析的かつ批判的であることが多く、意思決定が複雑で遅くなることもあります。迅速な対応が求められる場面では、決断力に欠けることもあります。こうした性格特性は、日常生活や仕事、特に重要な決断や社交の場面で顕著に表れます。
私はこのようなラベルには懐疑的で、複雑な個性を数文字で表すことにはあまり納得していません。しかし、これらは人を単純に型にはめるものではなく、自己理解のためのツールとして役立つのかもしれません。